パブリックスタンドは、新感覚の「出会いバー」
パブリックスタンドは、「いつでも、どこでも、誰とでも、好きなときに好きなだけ!」のコンセプトを掲げ、都内を中心に約20店舗を展開しているバーです。
バーと言っても、パブリックスタンドは、普通のバーとは少し違います。何が違うかというと、パブリックスタンドでは「出会い」を全力で推奨しているということ。
ただし、パブリックスタンドでは、無理に相席させられることは絶対にありません!
パブリックスタンドは、相席システムを導入していません。各々が好きな席に着き、好きなように楽しむ形式です。
相席したいと思える相手を見つけたら相席をすればいいし、話しかけられても気分が乗らなければ相席をお断りしてもいいのです。好みの人が見つからないときには、友達同士でお酒を楽しんだって構いません。そのあたりの雰囲気は、クラブと似ているかもしれません。
フリーダムに出会いを楽しむ雰囲気はクラブと似ていますが、パブリックスタンドは、クラブとも大きく異なります。
クラブには、「音楽を楽しむ」「朝までワイワイ騒ぎまくる」「ワンナイトラブの発生率が高め」というようなイメージがありますよね。そして、そのイメージに、抵抗感を持っている人も多いはずです。
パブリックスタンドは、形式的にはバーなので、音楽をゴリ押ししているわけではありません。さらに、ワイワイ騒ぐ必要もなく、しっぽりと飲むことだってできます。そんな雰囲気だからこそ、ワンナイトラブではなく、真面目に恋人や友達を探したい人でも楽しめるスポットなのです。
普通のバーとも違う。クラブとも違う。ほかの何とも被らないパブリックスタンドは、まさしく、新感覚の出会いバーと言えるでしょう。
女性は1000円で時間無制限の飲み放題!
パブリックスタンドは、システムにも、いままでにはない新しさを取り入れています。
まず、驚くべきことに、時間無制限飲み放題。しかも、女性はたったの1000円。
私は、「1000円で飲み放題とか、どうせ安そうなドリンクメニューしかないんじゃないの?」と思いました。
歪んだ気持ちを持ちながら、公式サイトのメニュー表を見てみると、なんと、その辺のカジュアルバーとも遜色ないランナップ。こんなに色々なお酒を1000円で飲み放題にしてしまっていいんですか?とお店に聞きたくなるレベルです。
男性は女性よりも高いですが、それでも3000円。どんなに飲んでも3000円。吐くまで飲んでも3000円。開店から閉店まで飲んでも3000円。仮に出会いがなかったとしても、高コスパでお酒を楽しむことができそうですよね。
同店舗出入り&他店舗移動も可能な斬新システム
パブリックスタンドの新感覚っぷりはまだまだ止まりません。
なんと、当日は、同店舗であれば出入り自由です。1軒目にパブリックスタンド、2軒目にほかの居酒屋、3軒目にパブリックスタンド、4軒目にカラオケ、5軒目にパブリックスタンド……なんてこともできるのです。
私は心が歪んでいるので、「苦手な男性がいたら、退店したフリして再入場したりもできるのか〜!」と思いました。
さらに、店舗間の移動も自由。「銀座のパブリックスタンドで飲んでいたけれど、好みの人がいないから、六本木に移動しよう!」なんてこともできるのです。
店舗間移動の場合、女性は無料、男性は入場料で1000円かかるようです。女性はもちろんですが、男性も、1000円であれば、別のお店に入って飲み直すよりも安上がりですよね。
ほかにも、来店時間によって料金が割引される「時間割」
曜日別に対象者を定めて割引を行う「曜日割」
はたまた、年間パスポートならぬ、「30日パスポート」のシステムも導入しています。
渋谷のパブリックスタンドで、イケメン探し
パブリックスタンドの策略にまんまとハマり、興味をそそられまくった私は、イケメンに出会うことを夢見て、パブリックスタンドに足を運んでみることにしました。
銀座や六本木、歌舞伎町、町田にも店舗を構えているパブリックスタンドですが、私が選んだのは渋谷。なぜ渋谷を選んだかというと、なんとなく、渋谷はイケメンが多そうだから。なんとも漠然とした理由です。
また、渋谷はパブリックスタンド以外の出会いスポットが充実していることも理由のひとつです。もしも、パブリックスタンドでイケメンに出会えなくてイライラしたとしても、ほかに潰しがきくという安心感があります。
私は、「イケメンに出会いに行こう!」と決めた日は、とにもかくにも自分好みのイケメンと出会わないと気が済まないのです。そんな私は、「なんとしてでもイケメンに出会う!できれば菅田将暉似のイケメンで……」と、意気込み十分に、渋谷へ向かいました。
渋谷のパブリックスタンドは、JR渋谷駅から、徒歩で5分もかからない場所にあります。私と同じように出会いに貪欲な女友達を引き連れた私の目に、パブリックスタンドの堂々たる看板が飛び込んできました。
看板もおしゃれで、何も知らなければ普通のバーだと思ってしまいそうな雰囲気です。私は、華の金曜日の夜20時という、最高な時間帯にパブリックスタンドへと入店。
店内はバーよりも騒がしく、クラブほどうるさくない
店内は、外観からイメージできるよりもずっと広く、200人くらいは入ることができそうでした。天井には豪華なシャンデリアがいくつもぶら下がっており、かなりきらびやか。キラキラとした、ラグジュアリーな空間のなかには、わりと本格的なバーカウンターが設置されていました。
上の写真には人が写っていませんが、私がパブリックスタンドに入店したときには、50人以上の人がいました。店内の広さが結構あるので、50人いても、混んでいる感じはしません。ただ、決して空いているわけでもない、ちょうどいい塩梅。
うるさくない程度の音量でEDMが流れている店内は、明るくて静かなクラブといった雰囲気。普通のバーよりは騒がしいですが、大声で騒ぐような雰囲気でもないので、よっぽど、居酒屋よりは落ち着きを感じるかもしれません。
立ち飲みスタイルのテーブルもあれば、座席が備え付けられたテーブルもあり、「もうあなたの好きなように飲んでください」と言わんばかりの内装。
私はカウンターでキティを注文し、座席へと着きました。「イケメンが声をかけづらくならないように」と配慮し、オープンな作りになっている座席をチョイス。
さまざまな作りの座席があるので、積極的に出会いたいときには、声がかけられやすそうな席を選んだり、逆に、疲れてしまって小休憩を挟みたいときには、囲いのあるような席を選んだりできます。このように、自分の気分に合わせて座席をチョイスできるのは嬉しいですよね。
イケメン&美女の姿もちらほら
店内を見渡すと、何人もの美女の姿が見受けられました。渋谷という土地柄でしょうか、お化粧バッチリのギャル風女子が多め。私は、「今回はいつにも増してライバルのレベルが高いな……」と、ひそかに身震いしました。
そして、いるのは美女だけではありません。なんと、イケメンの姿もちらほら。
菅田将暉さん風の男性はいませんが、三代目J Soul BrothersやGENERATIONSに紛れていても違和感がないようなタイプのイケメンがうろついています。見事、「渋谷にはイケメンが多いはず」という説が、私のなかで立証されました。
そんな、いかにも渋谷だなあというタイプのイケメンたちに紛れて、サラリーマンの姿もありました。「ゴリゴリした男の人は苦手!」という女性でも、しっかりと好みの相手を見つけられそうです。
謎のサラリーマン集団に包囲される
キティをちびちびと飲みつつ、イケメンを吟味していると、突如、サラリーマン5人組に包囲されました。
「こんばんは〜」と言いながら容赦なく私たちを完全包囲した5人組は、いかにも、新橋のほうが似合いそうな平均的サラリーマンです。彼らのバックグラウンドに、新橋の庶民的な居酒屋が見えた気がしました。
お察しの通り、彼らのなかに、イケメンの姿はありません。
私が求めているのはイケメンなんだけど……という気持ちを抑えつつ、雑談を交わしていると、彼らは、会社の同期でパブリックスタンドに訪れたとのことでした。全員中途採用組のため、年齢は27〜30歳。研修で東京に訪れているらしい。
彼らは俗にいう、「普通にいい人」でした。酒の力を借りて失礼なことをしてくるわけでもなければ、こちらの顔が引きつってしまうような嫌な話をしてくるわけでもない。大人の礼節を守って接してくれる、いい人5人組です。
しかしながら、私はとってもイケメン好き。今日はなんとしてでもイケメンと出会おうと意気込んできたところです。THEいい人の彼らとの会話は、嫌ではないけれど、決して、望んでいるものではありません。私は内心、この場をどう逃げ出すかを考えていました。
無言になってもしぶとく滞在するリーマン軍団
1時間ほど雑談を交わしてもなお、我々を包囲するリーマン軍団。
リーマンからの、「2人はどんな人がタイプなの?」という問いに対して、私は「とにかくイケメンが好きなんですぅ〜!今日もイケメンを探しにきました〜!」と回答。
さりげなく、「イケメン以外はごめんなさいね~」とアピールしてみるも、「へー!どんなイケメンが好き?」と、まったく動じない様子のリーマン軍団。
ダイヤモンドより硬いメンタルを持ったリーマン軍団を相手にするなか、私の脳内は、もはや、別の世界へとトリップしていました。
イケメンからLINEを聞かれる妄想に思いを馳せながら、スカイピースのテオくんにそっくりなリーマンに生返事をする私。無言のときが流れてもしぶとく私に話しかけまくる、スカイピースのテオくんにそっくりなリーマン。
※参考スカイピースのテオくん
リーマン軍団以外とは話せないまま、帰路に就く
真顔で頷いた友達の手を引き、私たちは颯爽とリーマン軍団の元を去りました。
帰り際にあたりを見渡すと、私たちがリーマン軍団に捕まっている2時間のあいだに、店内はさらに賑わいを見せていました。座席はほぼ埋まり、立ち飲みスタイルでコミュニケーションを楽しむ男女の姿も多かったです。
そして、出会いを求める男女のなかには、カップルで来ている人もいました。ほかの出会いバーではなかなか見ない光景ですよね。ほかにも、男性グループが男性グループと話をしていたり、パブリックスタンドで推奨する出会いは、男女の出会いに限らないようです。
そんな光景を目の前に、リーマン軍団に体力を削られまくったおかげで疲労困憊の私たち。さらに出会いを探す気持ちにもなれず、静かに渋谷を後にしました。
飲む相手を厳選すればイケメンと出会えそう
今回の私のように、好みではない人と長い時間を過ごして、不完全燃焼で終わるのは、パブリックスタンド初心者にはありがちなパターンのようです。
パブリックスタンドでは、店員に伝えて相手をチェンジしたり、クラブのように、音楽で声が聞こえていないフリをして相手を無視するようなことは難しいです。
そのため、パブリックスタンドに慣れていない初心者は、話しかけてきた相手を断り切れず、好みではない人と長時間を過ごしてしまったりするのです。
自分の好みではない人に声をかけられて辛いときには、勇気を持って断ったり、思い切って逃げることも大切だと強く感じました。
ただ、今回であったリーマン軍団は、私の好みではなかったと言えども、いい人たちではありました。
リーマン軍団との出会いは、「男女の出会い」としてはナシでしたが、「人と人の出会い」としてはアリでした。それこそ、新橋の立ち飲み屋でサラリーマンと一緒に飲んだと思えば、楽しい時間だったと思います。
みなさんもぜひ、本気で自分のタイプの人を探しに行くもよし、カジュアルなバーとして楽しむもよしのパブリックスタンドで、新感覚の出会いを楽しんでみませんか。